昨日、佐渡市議会議員全員協議会が開催され様々な案件について議論がなされました◎
佐渡市が直面する人口減少、高齢化、財政難といった根本的な課題が浮き彫りになりました。課題先進地佐渡を象徴する案件ばかりで、私としては世界遺産登録後の正念場だと感じました。
▼8月6日臨時会補正予算案
※6日の臨時会で議決された場合、下記が前に進むことになります。
佐渡スポーツハウスの空調工事:入札案件として、プールの空調設備の更新工事が予定されています。
渇水対策:農業用水確保や田んぼのひび割れ対策のための購入費補助などが盛り込まれています。補助は6月25日までさかのぼって適用されます。
放射線治療渡航費補助:本年8月1日以降、佐渡総合病院での放射線治療の新規受入が停止されることを受け、患者の島外での治療にかかる渡航費や滞在費を補助することとなります。
▼上下水道料金の改定
水道事業は、支出に対する収入が60%半ばにとどまっており、財政が厳しい状況です。離島のため広域化が不可能な佐渡市では、水道料金の値上げと国からの支援を求めています。料金改定案:県内他市並みの水準にするには、40%から88%の値上げが必要とされています。現実的な対応として、約10%ずつの値上げを2回に分けて実施する案が検討されていますが、これだけでは事業の持続は困難です。下水道事業:下水道への接続は3年以内の接続が義務付けられていますが、下水道接続率は69%にとどまっています。
▼令和8年度行政組織
業務効率化と部署間連携強化のため、両津地区にある教育委員会を金井本庁に集約する方針が示されました。両津支所隣りの佐渡島開発総合センターの教育委員会が入っている空間の活用は庁内で検討中とのことです。
▼渇水対策
農林水産省の補助金制度は佐渡市の規模に該当せず、県と市とが連携した対策が求められています。金井地区の十津川ダムの水を1日1,000㎥水道用水として使用しており、節水への協力を呼びかけています。水道用水優先のため、農業用水は4日に1回と利用が制限されている状況で、危機感を持って節水を進める必要があります。今後、計画断水も視野に入れる必要があるかもしれません。いずれにせよ市民の皆さまには節水にご協力をよろしくお願いいたします。
▼佐渡総合病院における放射線治療終了
佐渡総合病院では、経営継続のための機器投資(3年間で20億円)が困難なことから、本年8月1日以降の放射線治療の新規受入を停止しました。昨年11月には、放射線治療設備の更新が懸案事項として挙がっていました。しかし、議員は7月10日の新聞報道で初めて知ることとなり、寝耳に水の状況でした。佐渡市の支援:佐渡市は、患者の渡航費や滞在費を補助する方針です。補正予算案では、約10人分に相当する831.2万円が計上されています。今後、追加で補正予算が組まれる可能性もあります。佐渡総合病院は、放射線治療を希望する患者に対して、佐渡で初期治療方針を検討し、治療に至るまでの診療を行う体制づくりを行う予定とのことです。市は、国や県への支援要請を継続するとの説明がありました。
以上です。
これらの課題に対し、今後どのような対策を講じることができるのか、議会としても議論して提言していく必要があるのでがんばります!