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新潟県中小企業家同友会主催、中小企業経営者交流会に参加しました◎

2025年9月25日 / Hiroshi Murooka / ブログ

今回のテーマは、佐渡の地域課題である人材不足をどう乗り越えるかについてということで、行政と民間から最前線の取り組みを聞きました。

▼佐渡市地域振興部移住交流推進課 課長 西牧孝行氏
佐渡市が直面する課題と国の制度を活用した取り組みについて報告がありました。新しい働き方として、中長期・短期型の二地域居住を推進しており、お試し住宅の提供や、二地域居住者に対して有人国境離島法運賃低廉化事業の準住民適用の検討を進めているそうです。また、「地域未来留学」や「保育園留学」といった取り組みも紹介され、年間25組もの保育園留学実績が示されました。
▼佐渡市複業協同組合トキコネクト 事務局長 北愛子氏
「特定地域づくり事業協同組合」であるトキコネクトの取り組みについて報告がありました。北氏は、佐渡出身の「孫ターン」移住者として、佐渡の役に立ちたいという思いから事務局長に就任した経緯を語られました。トキコネクトは、季節に合わせて島の様々な仕事を行う「マルチワーカー」を企業に派遣しており、これにより企業は必要な時期に人材を確保できるメリットがあります。また、派遣社員が派遣先の業務マニュアルを作成するなど、外部からの視点による業務効率化の事例も紹介されました。
▼一般社団法人佐渡共生推進機構 理事長 藤原光一氏
佐渡への移住者である藤原氏からは、持続可能な地域の可能性について報告がありました。小樽出身で、海外での経験を経て佐渡に移住した経緯が語られました。佐渡観光に関わった後、現在は関岬キャンプ場の運営にも携わっているそうです。地域再生計画の一環として「ふるさと納税型クラウドファンディング」を活用し、佐和田地区での二地域居住の先進的モデルを検討しているとのことです。藤原氏は、「住まい」「生業」「コミュニティ」の三要素が二地域居住には不可欠であると強調されておりました。
発表後は、参加者全員で「人材の壁と地域連携の可能性」について熱いグループ討論を行いました。佐渡の未来は、行政や民間、そして私たち一人ひとりの連携にかかっていると改めて感じました。貴重な機会を本当にありがとうございました!